¥330,000







桑田卓郎 焼〆金彩点滴小垸ぐい呑(旧作)
土味をそのまま残した焼〆の肌に、星のように配された金彩の点滴。
無骨な土の質感と、光を宿す金の粒子が対峙することで、静かな緊張感と華やぎが同居する一碗です。
わずかな歪みは、掌に収めたときに生き物のような存在感を伝え、底部に残る焼成の景色が、作品の原初性を雄弁に物語ります。金彩は単なる装飾ではなく、土の呼吸に寄り添うように配され、視線の移動とともに表情を変え、宇宙的な広がりすら感じさせます。
本作は作家が大きく評価を高める直前の旧作にあたり、現在の作風へと至る過渡期の息吹を内包した重要な一点。荒々しさと洗練が同時に芽吹く、いわば“爆発前夜”のエネルギーが凝縮されています。
酒を満たせば、金の点滴が揺らめく光を映し、まるで星々が水面に浮かぶかのよう。鑑賞と実用の境界を軽やかに越える、現代陶芸ならではの魅力を備えたぐい呑です。
70mm x 77mm 182g













