弛児

 長谷川健司・中野亘両先生のユニット作品展示ー弛児ーは、先ほど終了致しました。丹念に制作された作品群は、非常に見応えのある展示でした。ご覧いただきましたお客様、ありがとうございました。

弛児 tarunji

「弛児」(たるんじ)は陶工・中野亘(なかのわたる)と画家・長谷川健司(はせがわけんじ)の陶立体制作ユニットである。土塊は二者間を即興のジャムセッションのように行き来し、焼き締められ、箔と漆で装飾され、一つひとつが「我を謳う」

  •  長谷川健司  Hasegawa Kenji

1953年9月3日 新潟市生まれ

1981年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画(油画技法・材料)専攻修了

1983~84年 ウィーン応用芸術大学オーストリア政府給費留学

1986年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻満期退学

油絵具は独特な粘りと透明性があり、下層を透かして、あるいは半被覆しながら着色することができます。一方、卵を媒材に白色顔料と練り合わせた水溶性のテンペラ絵具は乾きが早く、モチーフの量感と質感に従ってハッチングや点描などで明部をデリケートに描出するのに適しています。

この性質の異なった絵具のそれぞれの長所を併用して、透明感ある色彩で緻密で硬く締まった絵肌を作り上げていく技法を用いています。

■  中野 亘  Nakano Wataru (亘陶房・大円窯)

1953年9月2日 新潟市生まれ

1976~85年 京焼・八世高橋道八氏に師事

1978~79年 南米ペルーでプレインカの土器を研究

1985年 亘陶房を滋賀県東近江市に設立

京焼・道八窯での内弟子時代に身につけた轆轤成型の技を基礎に、南米ペルーで体験したプレインカ時代から続く叩きの技法を両輪にして作陶をしています。

古琵琶湖層と呼ばれる粘土層から採取した土を蒲生野土と名付けました。叩き技法で成型しますと味のある土肌を見せます。(古琵琶湖層とは、400万年の時を経て琵琶湖の底に堆積